今年の春、ようやく私のマンションにも光ファイバーが敷設されることになりました。当初、接続業者をNTTかKDDIのどちらかと契約することにしていたため、理事会では業者・組合員双方に働きかけを行っていました。KDDIが市場に参入したことで、今まではNTTの独壇場となっていた光ファイバー市場にもこれで競争原理が働くと思われます。がしかしKDDIはこの市場においてはまだ新参者であることから、実現できる処理スピードは未知数のため、まだユーザーの契約数は低いとのことです(市内大手家電販売店担当者の談)。今の段階では携帯電話のように料金面などのサービスにおいて、NTTとの差別化に期待が持てそうです。この光ファイバーは、一般の戸建住宅とマンションタイプとで敷設方法や、実現できる処理スピード、加入数の制限などに違いが見られます。マンションタイプはマンション全体で8戸以上の申し込みがないと接続できない仕組みになっているため、管理組合内での意見調整が必要です。私の居住しているマンションでも接続希望の有無と、どちらの業者(NTTかKDDI)にするかを決めるためのアンケートが実施されました。結果はマンションの共有部分へは両業者ともに入札となり、各戸ごとに接続したい業者と契約することになりました。理事会と業者は各戸にマンションタイプの料金説明やパンフレットを事前配布し、導入説明会の日程を組んでの受注合戦となっています。
また、マンションの場合は敷設の仕方が戸建と違うため、実際の処理スピードが戸建住宅と比較して不利になります。住宅内部にまで敷設される戸建は、パフォーマンスは100%発揮できるようですが、マンションタイプの場合は光ファイバーを棟ごとに一つの設備で処理し、それを各戸に分岐させているため処理スピードが劣ります。NTTのコメントでは、戸建での処理スピードが100とするとマンションタイプの場合はよくて50、各住戸が同時に使用した場合はさらに50以下にまで速度が落ち込むとのことです。またKDDIの場合は札幌での導入実績がないため安定した接続結果が得られるかどうか疑問であるとのことです。
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