10年ほど所有していた車を夏の終わりに処分した。年式は平成6年で査定はない。
廃車にするためにも費用がかかるということだったが、走行距離が4万kmで車検が少し残っていたため、運良く引き取ってくれる人が見つかり名義を変更した。もともとタダでもらった車だからあまり愛着もなかったといえる。
10年も所有していたのに距離にして1万kmも乗っていなかったのだから、いかにウィークエンドドライバーとはいえ、これはひどすぎると周囲からも言われる始末。
タクシーを利用し、必要なときにレンタカーを借りていた方が得策だったようだ。
よく考えてみると、車を維持するために10年間で200万円以上は経費をかけたことになる。
車検、駐車場代、自動車税、自動車保険、その他修理代などの経費だ。粗大ゴミを飾っておくために、税金を払い駐車場を借りていたようなものかもしれない。
10年前に200万円のマンションを買ってうまく運用できていたら、インカムゲインに転じていたことだろう。それにしてももっと早く手放していればなあ。
「たら、れば」と嘆いていても進歩がないので、今はとりあえず無駄な経費をもう使わなくても済むということ、車にまつわる様々な面倒から解放されたことを喜ぼうと思う。
実際車を処分してから不便を感じたことはない。公共の交通機関とタクシーでじゅうぶん移動できるし、どこへ行ってもアルコールを気にしないで飲めるのでストレスのない生活ができるようになった。いちいち駐車場をさがす手間もないので、かえって行動範囲が広がったような気もする。
これまでの無駄が今後は貯蓄に反映させることができるように、何か目標をもつようにしなければと思う。自分にあった目標を見つけるのは難しい。
いっそのこと貯蓄ではなく自分自身に投資をして、人間として、女性としての資産価値を上げるというのはどうだろうか?誰がどのように評価してくれるかわからないけれど、面白い投資のかたちかもしれない。
自己満足で終わっても人に迷惑をかけないし、車のようにリサイクル料もかからないのだからいいと思う。
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