5月の賃貸は前月に続いて家具・家電つきを中心に動きがありました。
定期賃貸借の再契約をはじめ、夏を札幌で過ごすためのリピーターの契約があり、不景気とは無縁の客層が顔を見せ始めています。
しかしながら、賃貸は全体的に低迷しており、右肩上がりの家賃だった頃に契約した貸主にとっては、受け容れがたい現実を突き付けられていると思います。
先日もあるオーナーから電話がありました。永年住んでいた賃借人が退去することになる通知が届いたので、「立会と次の募集をよろしく」という内容でしたが、「次回の募集もこれまでと同じ条件で」という、まるで時間が止まっているかのような申し出にはこちらも戸惑うばかりでした。
これまで特にトラブルもなく、長期にわたって家賃収入を得てきたオーナーに対して現状をお知らせするのも、我々不動産業者の使命であると考えます。
時間は止まったままではなく、思った以上に悪い方へ傾いていることを。
昔いい思いをした人に限って、昔のことばかり話す傾向がありますが、懐古趣味は本当に趣味だけに止めておいて、賃貸ビジネスでは現地の営業マンの話に耳を傾けることが大事だと思います。
次に何をすべきか決定するのは、オーナーご自身ですが。
最近の傾向を見ていていると、滞納もなく更新を重ねている賃借人に対しては家賃を値下げし、更新事務手数料もオーナーが負担するくらいのサービスを施して長期契約を確保することが得策ではないかと思います。
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