今年はリオオリンピックがあり、世界中がとても盛り上がった夏でした。たくさんの種目で日本の選手が活躍し、獲得したメダルの数は41個で史上最多を更新しました。
卓球は男女ともに団体と、男子シングルスで水谷選手がメダルを獲得し盛り上がるなかで、卓球台のデザインに注目があつまりました。この卓球台は日本製のもので美しい曲線のX型の脚部がとても印象的な形をしています。
この卓球台は日本メーカーが開発したもので、木製の脚部には岩手県宮古市の木台を採用し東日本大震災被災地の復興への思いが込められ、デザインにあたっては、「観客側からは造形的な躍動感を演出するが、選手側からは可能な限り造形が視界に入らないようシンプル壁構造で、試合に集中できるよう設計」されたそうです。
和のテイストをいれた日本らしい部分とブラジルらしい部分を融合させるため構想の段階から現地視察をし、複雑なデザインを実現するため高い技術を持つ高級家具メーカーが製作されました。
オリンピックのような世界的な大会の場で、大きく話題にならなくても、器具や設備などにも日本製のものが使われているところがたくさんあるのだと思います。選手や協議に注目しがちですが、4年後の東京オリンピックでもどんな日本の技術が使われるのかとても楽しみです。
|