私の20年に亘る不動産投資の実録が、これから初めてマイホームを購入されようとしている方や、サラリーマンで副収入を得るためにマンション投資を考えておられる方に、少しでも参考になれば幸いです。私は現在、脱サラして個人事業者ですが、融資を受けるのがとても難しく、やはり安定収入があるサラリーマン時代にこそ、融資を受けてマンション投資をすべきです。
【最初のマイホーム】
私が初めて居住用に購入したマンションは、日本経済がバブル期に入りかけた頃、勤めていた会社の住宅部が販売を手がけた横浜市東横線日吉駅から徒歩10分の3LDK 3800万円でした。
バブル期中に高騰し9800万円の値がつくほどになり、とても気分が良かったものの、それを売却して値上がり分を享受したくとも、当然他の物件も同様に高騰していて、高く売れても結局他国にでも移住しない限り、住み替え物件も高騰していて結局キャピタルゲインは得られません。その時に、不動産は2件以上持っていないといけないと痛感しました。
その後バブルがはじけて不動産価格は暴落しましたが、私の場合は購入時の価格が運よくバブル前の価格レベルで購入していたのと、良い立地条件に建つ大型物件であったこともあり、バブルがはじけた後もほぼ購入価格と同じレベルで下落が止まってくれていました。
【初めての賃貸収入】
1995年に仕事の関係で、アメリカのサンフランシスコに転勤することになり、不動産投資のチャンスが訪れました。 上記の物件は賃貸にだして住宅ローン分を十分上回る家賃を得ました。
【サンフランシスコの住宅事情】
当時のアメリカは日本のバブル期以前のように、住宅は必ず上がる状況で、特にサンフランシスコ地域は半導体産業で有名なシリコンバレーを抱え全米でもトップクラスの上昇が続いていました。
ほほ全額住宅ローンを組み3000万円ほどのこじんまりとしたタウンハウスを購入しました。通常、日本からの駐在員は賃貸物件に住みますが、大家は強気で毎年10〜20%家賃値上げを要求され不服ならどうぞ出て行ってくれと言われてしまいます。駐在員の何人かは余りの大家の高飛車な態度に怒り、賃貸契約を自ら打ち切ったものの、新しい物件は今まで以上の家賃を出さないと見つからないと嘆いていました。
物件のオーナー達は既存の賃借人にはそれほど値上げできないが、新賃借人には高額の新家賃を設定でき、或いはその物件を売却してキャピタルゲインを得られる完全な”売り手市場“の状況にありました。
私の場合、最長でも5〜6年間の駐在期間と分かっていましたが、不動産投資では2件以上もたないと利益を上げられませんし、アメリカの状況では、私が日本に帰る時に高く売却するか賃貸に出して毎月高目の賃貸料を得るか、いずれにせよここは“買うべき”と判断しました。
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