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第九の鉄人 | 神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント) | |
新人君こんにちは。:2年ぶりの続編、バリューアップ。 |
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今年も新人の実習が終り配属の季節となりました。2年前に紹介したぼんぼんの遠藤君もやっと使えるようになりました。エンジニアのようなプロフェッショナルは2年間仕事を続けてやっとまあ使える程度ですから育成に時間がかかります。まあ、だから個人として価値が出て来る訳ですが。 ナポレオン ヒルのメルマガに安物の時計ではなくロレックスのような人間になろうという話が有りました。腕時計ファンの私には親近感の湧く比喩でしたが、私はこういう内容に関してはやはりバリューアップという表現が一番良いのではないかと思っています。 私は最初バリューアップという言葉を聞いた時、これまで漠としていたもろもろの事を包括的に上手く表現する言葉だなあと感じました。つまり、これまで皆さんに薦めて来た個人の競争力向上もこれに含まれると思ったのです。 これを読まれている皆さんのような人達は、資質的に玉石という視点で見れば玉でしょう。重要なのは価値を上げるにはいかに上手くカットするかにかかっているという事です。優れた原石も稚拙なカットでは価値は上がりません。優れた原石は最高の技術でカットされた時至高の宝石になるのです。これこそが個人レベルにおけるバリューアップだと思うのです。 人間はやはりビジネスの社会ではより多く稼ぐ事ができる事は重要ですし、個人の名声のようなブランド価値も重要です。まあ、ほとんどの人は両方共持てないのが人生ですから、片方でも持てればバリューアップに成功したと言えるのではないかと思うのです。 私の年齢になると子供が一流大学に入ったという話題が多く有るのですが、これでブランド価値ができたと思うのは早計です。世の中には一流ブランドの駄作というのが数多く存在しています。ここで私が言うブランド価値と言うのは肩書きのみではなくその人に公徳心が有るとか約束は必ず果たすというような実態です。こういうレピュテーションの確立には長い時間がかかります。まあ、稼ぐ能力も評判も築くのにも時間がかかるという事です。 日本にはお金の事を言うのははしたないという認識が有ります。その通りなのですが、多くの人達が誤解しています。 お金の話題がはしたないのは、世間におけるお金の話のほとんどがお金に困ったという話であり、困った人が手段を選ばずお金を得ようとするからです。つまりお金と言うのはショートした時、最も顕在化するのです。潤沢なお金というのは空気みたいなもので顕在化する事は有りません。着々とこういう潤沢な資産を形成するビジネスモデルを構築する事は、自分のバリューアップ以外の何物でもありません。 何か行動する時、将来という時間軸でみて、その行動がバリューアップになっているか否か考えてから行動に移す事はとても重要です。何度も言って来ましたが、バリューアップにならない行動は時間の無駄なのです。というか、バリューアップに繋がる事をやったコンペティターに対しては機会損失、遅れをとってしまっているのです。 また、逆の視点も有ります。自分にどういうバリューを付けるか、重要な選択です。資本主義社会で収益に繋がらない知識や能力は趣味です。この趣味に入れ込む人が多いのですが、私のようにコレクター癖をマンションの買い増しにつなげるような事ができればけっこうモチベーションは上がります。 まあ、経済・投資に関する知識無しにこの社会を泳いでいる人がいる事が私には信じれませんが、そういう優先順位を付ければそういう結果になるという事です。こういう安物のクオーツ時計は見回せばたくさん見つかるでしょう。しかし、こういう人達はもうコンプリケーションにはなれないのです。 しかし、スイス時計のコンプリケーション戦略は完璧な成功を収めました。かつてゼニスの1エンジニアがキャリバー エルプリメロの図面を買収した米資本に内緒で隠し持っていたそうですが、歴史はこういう事が有るから面白いのですね。 皆さんもいつかエルプリメロの入ったデイトナを自分へのご褒美に買えると良いですね。 |