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第二十の鉄人 | 札幌市在住 生涯現役を目指す S・S | |
投資体験 N0.3 |
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借金しまくり、そして 返しまくり大作戦初めての不動産投資である新築ワンルームを求める時に分譲会社の担当者はこう言いました。 「10%の頭金を現金で払うと1年程後完成時の残金は皆様、銀行ローンを使われます。 必要書類を提出して頂けるとすぐに手続きをします。確実にローンは大丈夫ですよ。」と・・・ しかし書類審査の結果は×。貧乏人には銀行は金を貸さないと思い知りました。 まずは銀行なるものの探索です。 札幌駅前通の老舗ホテルの向かいにある銀行のショウウインドウに大きなステレオが展示してありました。 『銀行になんで音楽?』と思っていましたが、ある日、銀行の人がレコードをかけています。 『エー!』と入ると確かにクラシック音楽がかかっています。レコードをかけている人に聞くと「関連会社のステレオを展示しているが昼休時は近所のオフイスの人々が多く訪れるのでこうしてレコードをかけて少しでも憩っていただければと思っている。」とのこと。空きスペースでは絵画サークルの展示中です。 なにか優雅な雰囲気で銀行が好きになりそうです。 周りを見ると貸金庫の宣伝幕が大きくかかっています。木造の鍵もかからない様なぼろい貸家に住んでいるので『これっていいかも、』と考えその場で申し込みました。 すると、「当行と取引をしていないのなら本来は貸さないのですが149番金庫なら貸してもよい。 1回死んで苦しむ、との語呂あわせで借り手がいないのです。」と言うのです。 喜んで借りました。 最初に金庫に入れたのは数百円残高の郵便貯金通帳と息子のウルトラマン人形でした。 子供を連れて人形を入れたり出したりの大忙しで、よく訪れました。 その内、取引開始です。やがて借金も出来る様になりました。 住宅ローンは何件もして、これ以上はダメとの場合は住宅金融公庫で借りました。 数年間、公庫を返しては銀行ローンに乗り換えるのです。 自分が住みたい物件に投資する、との考えでしたので買ったらとにかく住む、を繰り返し数年後に賃貸する、という風で借りまくりました。 東京、渋谷に現金で求めたワンルームマンションは不動産屋からの売れ売れコールの葉書1枚で買値の4倍程のカードローンを手に入れました。 こうして20数年程の間に計1億5千万円の借金です。 しかし、いっきに返すこととしました。平成14年の決心です。 はたして、これらの物件を売りまくったらどうなるのか? おつりはあるのか? マイナスなのか? マイナスの場合の方法を本屋で3ヶ月間、立ち読みです。 いろいろ方法はある、と知り次に日頃お世話になっている不動産屋、弁護士、税理士、司法書士にこの決心を話し自分の心にゴングを鳴らしました。 銀行には言いませんでした。取引を始めた時の担当者は本店で不動産査定部門の最高責任者となっていました。 この方には返す途中で銀行がリンクされていない物件を新たに追加担保とする様に求めてきた時に助けてもらいました。 結果は、1年半で1億、その後2年で5千万を、とにかく売りまくりで返しました。 そして計26件の投資マンションのうち、5件と現金少々を残せました。 木造の借家であった自宅は現金で買い取ってあり、元のもくあみ時のために担保も付けずにいたのでこれも残せました。 「ヤッター!」司法書士と最後の返済決済の時には叫びました。 借金を返し終わっていてもすでに売りをかけていた上記5件以外の物件はそのまま売り続けたので現金はさらに増えました。そんな物件の最後の仲介はアパマンプラザでした。 借金をしての投資マンション経営において、利息と元金を返していくのですが、その合計額が実質家賃を超えたら【意味無し】、と考えていました。時代もありそんな風な足音が近づいていたのです。 149番金庫の語呂合わせ、乗り切りました。 やっぱり投資マンション、万歳! 今は無借金経営です。 |